『肩こり』を温熱療法で改善する

多くの肩こりは、「筋肉の血流障害」が原因で起こります。

「筋肉の血流障害」は生活習慣や筋肉酷使、生活習慣、ストレス等から引き起こされます。

辛い肩こりにお悩みの方は、下記を参考に生活習慣をチェックしてみて下さい。

病気というほどではなくても、辛くて気になるからだの悩みの上位に挙げられるのが「肩こり」です。厚生労働省が全国約22万人を対象にした調査では、女性が1位、男性も2位に挙げているのが「肩こり」の悩みとなっています。

「こり」とは筋肉が柔軟性をなくし、硬くなっている状態のことを言います。こった筋肉の中には乳酸などの老廃物(疲労を感じさせる元になる物質)が溜まっており、筋細胞が栄養不足や酸欠状態になって血液循環が悪化しています。つまり、「筋肉の血流障害」が「こり」の正体なわけです。

体には必ず「防衛反応」があって、血流が悪くなればそれを改善しようとする作用が働きます。肩こりが起こると、血管を拡張させる物質が分泌されるのですが、これが発熱や痛みを起こすため、肩こりの辛い症状、「痛み」や「ハリ」としてあなたを悩ませることになるのです。

では、これほど多くの人を悩ませる「肩こり」は、何が原因で起こるのでしょうか?大きく分けて、下記のような原因が考えられます。

筋肉の酷使

激しいスポーツ、肉体労働などで同じ動作を繰り返すなどで肩の筋肉に負荷がかかった場合。 

長時間の同じ姿勢

長時間の立ち仕事、パソコンの使用による長時間の前かがみの姿勢、車の長距離運転など、全身を使わず、一部の筋肉だけを使い続けることによって起こる場合。

生活習慣

デスクワークに従事する際、猫背など習慣化した良くない姿勢があると、頭を支える頚椎の位置がずれて背骨のバランスが崩れます。これによって、成人で平均3~4キログラムある頭を支えるために首周りの筋肉の負担が大きくなり、疲労しやすくなってコリを生じます。なで肩や肥満の場合も、頭や腕を支えるための筋肉に負担がかかり、疲労が溜まりやすく「肩こり」の原因となります。

また、姿勢が悪くなる要因には運動不足もあります。運動量が足りず、筋肉が鍛えられていないと、体を支えきれないため正しい姿勢を保てず、猫背となって「肩こり」を生じやすくなります。

冷えやストレス

自律神経のバランスが乱れることで血管が収縮し、血流が悪くなって筋肉に酸素や栄養が行き届かなくなり「こり」を生じます。現代は、冷暖房の効いた部屋と外の温度差が大きいなどの生活環境が自律神経のバランスを崩し、このタイプの肩こりを増加させています。

筋肉のコリが肩だけにとどまっている間はまだ良いほうですが、肩こりが慢性化すると、周囲の血管を圧迫してどんどん血行障害の範囲は広がります。さらに、こった筋肉を他の筋肉を使ってかばうという悪循環が起きると、痛みや体のこわばりといった症状がひどくしていく悪循環に陥り、不快感や辛さが増してしまいます。

「たかが肩こり」と放置せず、早めの対策を心がましょう。